上海・深川・香港の3つの大きな株式市場
中国株は、基本的に「香港証券取引所」と「上海・深センの両証券取引所」に上場している銘柄を指しています。
この上海・深川・香港の3つの大きな株式市場では、発行される株式も内容により細かく分類されています。
まずは違いをしっかりと理解していきましょう。
第一に「A株」です。
A株とは中国企業が国内居住の投資家を対象に発行される株式で、人民元で取引されます。
上場銘柄数は上海・深川をあわせて1400社以上、売買単位は100株からとなっています。
次に「B株」です。
これは企業が外貨資金の調達を目的として発行された特殊株式で、その売買も海外居住の投資家に限られていました。
しかし2001年からは外貨を保有する国内住民もB株を売買できるようになり、B株の投資対象が大きく広がりました。
上場している市場によってさらに分けられ、上海B株は米ドルで1000株から、深川B株は香港ドルで100株から取引が可能です。
台湾の証券取引所に上場している銘柄は例外的に取り扱われることが多く、台湾株、あるいは韓国株と一緒にアジア株などといわれることもあります。
中国株とは2000年ごろから使われ始めた言葉で、それ以前にはアジア株・香港株などが用いられたが、2001年にB株が急騰、一躍日本でも注目されたために、この言葉が普及し始めました。
A株のみ、B株のみを発行する企業もあれば、A株とB株を同時に発行する企業もあるというところが、中国の株式をより複雑にしている要因の一つです。
この背景には中国は外貨資金調達の必要な企業だけには人民元で資金調達するA株のほかに外貨で資金調達する手段として、B株の発行を認めたのです。
しかし、中国人と外国人の投資に対する考え方の相違が、同じ企業のA株、B株の価格にも徐々に反映されはじめ、その差は5~10倍にまで広がる銘柄もあったほどです。
なぜなら、B株に上場している企業は必ずしも成長業種ではないことなどもあり、そのリスクを心配して投資家達から敬遠されることとなってしまったのかもしれません。
香港上場銘柄のうち、中国資本で、中国に登記している、完全な中国企業の銘柄総称であるH株は人気もあります。
2005年7月に中国の通貨である人民元が実質的に切り上げられ、固定レートから条件付ながら変動レートに変わったこと、また中国の経済成長期待とあいまって、人民元高が進行することになります。
元高は中国企業にとっては基本的にはプラスになるため、再び中国株(特にH株)が上昇し、その一方で、中国で課題だった銀行改革を、主要銀行の株式上場という手段で解決しようとする動きもあり、2005年ごろから主要銀行が続々と上場、IPO(新規株式公開)銘柄が人気を博し、2006年を通じて、H株中心に中国株全般が値上がりをみせました。