株主資本利益率ROEについての見方
ROEとは株主資本利益率のことをさしています。
株主資本利益率は、株主資本に対する利益の比率であり、自己資本利益率とも呼ばれています。
ROEはReturn On Equityを略したもので具体的には最終利益を株主資本で割った倍率という計算式でなりたっており、高ければ高いほど経営効率のよい会社と評価することができるでしょう。
これはどういうことかといいますとROEが高いということは株主の資本を効率的に活用しているとみることができます。
一般的にはROEが10%以上であれば非常に効率のいい企業であるといわれています。
また、ROEが5~7%程度でもなかなか見所があり、今後期待ができる企業でもあるといえます。
ある企業が、一年間の活動を通じて「株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したか」を判断するのに用いられる指標でありますが、当期純利益を、前期及び当期の株主資本の平均値で割ったものです。
なお、分子として経常利益を使用する場合もあります。
株主資本利益率(ROE) = 当期純利益 ÷ 当期の株主資本
一株利益(EPS)と一株当たり純資産(BPS)を用いても表現可能で、その場合は以下の様な数式になります。
株主資本利益率(ROE) = 一株利益(EPS) ÷ 一株当たり純資産(BPS)
株主資本利益率、ROEは企業の収益力を測るモノサシの一つでもありますが、株主、株式投資をする立場の目からすると、その企業への株式投資がどれはどの利益を生むかの採算性も示していることにもなっていることからROE投資法というものまであるようです。
収益性分析で用いられる株価指標の一つであって、株式投資をする上で必ずチェックするべき項目として上げられるほど最近、特に注目されている指標の1つです。
このようにROEとは企業が株主の投資した資金を使って、いかに効率的に利益をあげているかを表しています。
ちなみに企業にとってはROEは収益力を示す数値であると同時に、企業の実績を示していることからも財務内容が良くなると、その数値はROEに反映されます。そういったこともあり、ROEの向上を目標の1つに掲げる企業も多く見かけるようになりました。
実際、株主重視の経営が徹底している欧米では、ROEをいかに高めるかが経営陣の課題となっているともいわれています。
しかし一方でROEには弱点がありますので注意してください。
たとえば、新興企業で、今は利益が出ていないけれども、将来は好利益を期待できるケースがありますがこういった設立間もない企業というのは注目されているとすでに将来への期待から株主がこの企業の銘柄を買う動きに出ていることもあり、そうなるとROEは低くてもすでに株価が上がってしまっているというケースもあります。
こういったケースもあるのでROEだけに注目するのはちょっと危険が高い、リスクのある株式投資になってしまうかもしれません。こういったケースは、増資したばかりの会社などにもよく見受けられますのでROEだけではなく総合的に判断しましょう。
他にもROEがあまりに高いのは借入金が多いせいという可能性もあります。これはどういったことかといいますと、企業の借入金が多いと、総資産に占める株主資本は小さくなりますのでROE自体が高くなってしまうということですね。
そういったことからも株式投資をする上ではROEだけで判断することなく総合的な指標のうちのひとつとしてROEを活用しましょう。